1分間大学受験勉強法

大学受験に合格するために、志望校をいち早く決めよう。

「第一志望に合格したい!」

受験生なら、誰しもそういった思いで、受験勉強を始めます。

ですが、あなたの第一志望はどこですか?

と聞かれて、即答できる高校生は少ないのが現実です。

灘高校、開成高校などの日本トップクラスの高校生は、
志望校はどこですか?と聞かれたときに、
「理Ⅲ(医学部)です」
「文Ⅰ(法学部)です」
と即答できます。

ちなみに、「東大の」というのは、当たり前すぎて、
省略されて、学部だけを答えるのが通例です。

もともと彼らは頭がいいから東大に合格する訳ではありません。

中学校の時点で、いや、すでに小学校の時点から、
志望校が東大と決まっているから、合格できるのです。

あなたの体がひとつしかない以上、行ける大学は1つだけです。

東大と京大に両方受かったとしても、行けるのは1つだけ。

早稲田と慶応に両方受かったとしても、行けるのは1つだけなのです。

だとしたら、いち早く志望校が決まれば決まるほど、
志望校にあった対策がて勉強をスタートさせやすいので、有利になります。

まず、いち早く志望校を決めること。

それこそが、大学受験勉強のスタートラインなのです。

難しい大学があるのではない。
対策が立てやすい大学か、そうでないかだけ。

東大は難しい。

当たり前のように、そう思っていませんか?

「何を言っているんだ。東大が日本の最高学府なのだから、
一番難しいに決まっているじゃないか」

そう考えている人は、正直、大学受験のビギナークラスの方でしょう。

実際に、東大は基礎的な問題が多く、問題の難易度はさほどでもないのです。

そのかわり、数学だけが難しいという傾向があります。

東大は難しい と決めつけている人がいますが、
それは思い込みなので、この際、そのメンタルブロックは外しましょう。

世の中には、対策の立てやすい大学・学部と、
対策の立てづらい大学・学部があると考えるのが正解です。

なぜ、一流高校の学生が東大を目指すかというと、
日本の最高学府であると同時に、対策も立てやすいのが東大だからです。

東大は、数十年間ずっと、
文系であれば、英語120点、国語120点、社会60点×2科目、数学80点の440点満点です。
理系であれば、英語120点、国語80点、理科60点×2科目、数学120点の440点満点です。

そのうち、文系の数学であれば、4問出題され、各20点満点であるということが
わかっています。

これは、対策が立てやすいとは思いませんか?

東大受験塾は、実際に、この配点ならば、どのように勉強していくべきか?
を突き詰めて考えているから合格者を多数輩出することができるわけです。

入試で大切なのは、傾向を分析して、対策を立てて勉強するということです。

そのためには、対策が立てやすい大学・学部を第一志望にし、
傾向が毎年変わる大学・学部などは、志望順位を下げておくことが大切です。

自分が行きたい大学・学部で、傾向と対策が立てやすいのはどこか?

それを戦略的に考え抜くことが、受験対策なのです。

やりたいことがなくても、大学名で行きたい大学を決めよう。

「私は、将来なりたい職業が決まっていません。
なので、学部をどこにしたらいいかわかりません」

そういう方もいると思います。

私自身、特に、なりたい職業は決まっていませんでしたが、
受験時代は、慶応か東大に行きたいと思っていました。

高校生なのですから、その時点で将来の職業が決まっていたら、
むしろレアケースです。

子供の頃から一つのスポーツに打ち込んでいたり、
医者の一家に生まれていたりと、よほどのことがない限り、
学部を決めるのは困難でしょう。

また、法学部に行ったからといって、
実際に弁護士になる人は少ないですし、
商学部に行ったからといって、商社に就職するわけでもありません。

文学部に合格しても、小説家になる人はほとんどいません。
歴史学科に行っても、歴史学者になる人はまずいないのです。

つまり、学部は、ほとんど気にしなくていいというのが私の考えです。

ちなみに私は、経済学部出身で、アナウンサーになりました。

大学で学んだことは、(いや、ほとんど麻雀に明け暮れていたので
授業には出ていませんが、)何もないと言っていいでしょう。

実際に、何学部に行っても、男子であれば、
あまり授業に出ずに、麻雀ばかりしている人も多いです。

女性でも、アルバイトばかりしている人もいるでしょう。

実際に、勉強するぞ!と思って大学に行くのですが、
あまりにも大学の教授の話がつまらなかったりして、
勉強する気をなくすのが実情です。

予備校講師になったら、1日でクビになるような、
覇気もなく、しゃべりもつまらなくて、
うつむいてぼそぼそしゃべっている教授が、
なんと80%以上なのが、大学の授業なのです。

たとえ東大、早稲田、慶応でも、
教授のレベルは、所詮そのレベルです。

特に、一流の予備校講師の授業を受けてきた人ほど、
大学に行って、がっかりします。

これなら、自分が教壇に立った方がはるかにわかりやすく、
面白い話ができるに違いない、と多くの学生が思うはずです。

大学は、学問を探求する場というよりも、サークルを楽しんだり、
人間関係を構築するといった、人生勉強の場といったほうが適切かもしれません。

授業以外が楽しいのが、大学なのです。

なので、大学選びは、
1、学生生活をエンジョイできる大学にする。
2、就職後にOBとつながるために、有名な大学にする。(学部はどこでもかまわない)

というのをポイントにした方がいいというのが、私の考え方です。

慶応大学を目指すのが、人生のベストチョイス!

私見ですが、もっとも就職後にOBのつながりが強く、
大学生活も楽しいのは、間違いなく、慶応大学だと思っています。

男性であれば、合コンの数も、圧倒的に多いです。(笑)

早稲田大学は、人数が多すぎて、就職後のOBのつながりは弱いです。

私の知る限りでは、合コンの数も慶応よりははるかに少ないのが実情です。

東京大学は、合格した後に国家公務員Ⅰ種の試験や、司法試験、公認会計士試験などを
目指して勉強をする人が多いので、なかなか大学生活をエンジョイという
わけにはいかないようです。

次には、青山学院大学や立教大学など、おしゃれなイメージがつく
大学が、楽しいと言えます。

女性の場合は、名前の通った女子大であれば、楽しいのでおすすめです。

やりたいことで大学や学部を選んだとしても、教授の授業のつまらなさで、
通わなくなるケースも考えた上で、大学選びをしましょう。

大学に合格しても、まったく通わないとしたら、
どこの大学・学部へ行くべきか?

極端ですが、あえてここから逆算して志望校を決定するのもアリなのでは
ないでしょうか?

志望校は、いち早く決定することに意義があります。

そのほうが、試験対策が立てやすいからです。

学生生活をエンジョイできる、有名な大学に行く。

では、あなたの場合は、どこの大学・学部を選ぶべきか?

それを考えて、受験勉強を始めましょう!

石井から受験生へのメッセージ  奴隷ではなく、王様の人生を送ろう。

大学に入って勉強をしている という友人は、私の周りにはほとんどいませんでした。

というのも、いつも慶応大学の日吉キャンパスの前で待ち構えて、
知り合いがきたら、「授業なんて出ないで、雀荘に行こうぜ!」
と誘っていました。

なので、まじめに勉強している人は麻雀をしないケースが多かったので、
そもそも友達にさえならなかったといった感じです。

で、まじめに勉強していた人は、その後どうなったのかというと、
銀行や損害保険、生命保険会社に就職しました。

しかし、結局は金融機関に就職した人は、
企業そのものがつぶれてしまったり、リストラにあったりといった
人が多かったのが現実です。

つまり、大学での成績があがれば上がるほど、
人気ランキング上位の企業に就職してしまうというリスクがあるのです。

人気ランキング上位の企業というのは、そのときがピークで、
それから下り坂に入るケースが多いわけです。

そのため、人気ランキング上位の企業には
就職してはいけない! というのが、社会の裏ルールです。

これは、今でもほとんどの人が気づいていません。

北海道がゴールですよ、ヨーイドン! と言われて走ったら、
青森の近くにきたところで、
やっぱりゴールは沖縄でした と告げられるのが、現実社会なのです。

そうなると、ビリだった人が、いきなり先頭に立ちます。

石井も地方局のアナウンサーで、本当にダメダメな社員でした。

お前はサラリーマン失格だな と上司からも言われていました。

ですが、サラリーマン失格ということは、社長としては合格だったのです。

資本主義社会で一番地位が高いのは、社長と個人事業主です。

従業員1万人の会社の平社員よりも、従業員1名の会社の社長のほうが、
偉いのです。

上場企業の社長も、社員数1名の社長も、対等なのが現実社会です。

・大学に入ったが、授業にあまり出ずに、アルバイトばかりしていた人。
・大学に入って、毎日まじめに授業に出ていた人。

どちらが、将来、会社を興して社長になれるかと言ったら、
間違いなく前者なのです。

サラリーマンは、会社の奴隷です。

転勤をしろ! と言われて断ったらクビになるのが、サラリーマンです。

自宅を買って、35年ローンを組んだ瞬間に、地方に飛ばされるのが、
サラリーマンです。

あなたは、奴隷になるために生まれてきた訳ではなく、王様になるために
生まれてきたはずです。

ということは、資本主義社会である以上、社長を目指すのが普通。

もしくは、スポーツ選手、芸術家、音楽家、作家などの、
個人事業主(自分の名前で勝負できる人)として生きるか、どちらかかが王様です。

王様が存在する以上、それ以外の職種は、奴隷なのです。

国家公務員は、国家の奴隷。

地方公務員は、地方自治体の奴隷なのです。

大企業は、大きなお屋敷の奴隷に他なりません。

あなたが大学に行く理由。

それは、社会がどうなっているのか、自由な時間を使って見聞するためです。

合コンをしたり、友達を作って遊んだり、アルバイトをしていく中で、
社会の仕組みに気づいて、自分なりにどう生きるかを決定するための
4年間なのです。

あなたは一度きりの人生で、是非、第一志望に合格して、
奴隷ではなく、王様の人生を送ってほしいと願っています。

(といいますか、大学受験くらい、1分間勉強法をマスターすれば、
最短・最速で成績を上げて合格することが可能です)

奴隷よりも、王様の人生を選択しましょう!

合格3原則とは?

受験とは何か? を知れば、合格できる!

受験というのは、

1、限られた時間の中で、
2、試験当日の本番の試験において、
3、合格最低点より、1点以上多く得点すること。

これだけです。

よく、味わって勉強したいんです。勉強を楽しみたいんです。
という人がいます。

ですが、

・味わって勉強して、勉強を楽しんで、試験に落ちる人生。
・味わって勉強している訳ではないが、最大限に効率的に勉強して、
試験に合格する人生。

この2つだったら、あなたはどちらを選びますか?

こう言われたら、間違いなく、後者のはずです。

勉強は、味わえば味わうほど、味わっている時間の分だけ、
遅くなります。

逆に、味わおうというモチベーションをいっさい消して、
効率を重視すれば、最短距離で成績は上がります。

まず、あなたに必要なこと。

それは、勉強を楽しむ という考えそのものを手放して、
ドライに、効率だけを突き詰めるということなのです。

合格3原則を知れば、合格できる!

合格3原則と私が呼んでいるものがあります。

試験に合格するということは、

1、限られた時間の中で、
2、試験当日の本番の試験においてのみ、
3、合格最低点より、1点以上多く得点すること。

なわけです。

これが、合格3原則です。

では、ひとつひとつ説明していきましょう。

1、限られた時間の中で、合格しよう。

1の限られた時間で というのは、本番の入試の限られた時間で、
という意味もありますが、それよりも、
入試本番までの時間のことです。

高校1年生ならば、時間がありますが、
高校3年生の夏から受験勉強を始めるというのならば、
受験勉強の仕方そのものが変わってきます。

高校3年の夏から始めるのであれば、まず、
受験教科が少ない志望校にして、その教科だけを鍛えるという
戦略になってきます。

さすがに、半年で5教科の偏差値を70まで上げるというのは、
ゼロ状態からでは困難です。

たまに、試験1ヶ月前に、石井さん、どうしたらいいでしょうか?
という問い合わせをしてくる受験生がいるのですが、
それは基本的には、手遅れだとしか、言えないです。

相談するなら、もっと前にしていただかないと、困ります。

できれば、高校2年までに、1分間勉強法をマスターした
状態にしておき、3年からスパートをかけるというのが
いいでしょう。

(実際には、1年間で、10人前後しか、
石井が開催する合宿には来ません。
来た学生は、あっさり3ヶ月で成績が急上昇したり、
偏差値30から早稲田に受かったり、
ほとんどの教科で満点になっている人もいるのですが、
なぜか、来ない人が多いのが不思議です)

この、限られた時間というのが、人によって違うため、
必勝法も違ってきます。

そこが、受験の面白いところです。

1000人の兵隊で、1万人の大軍を倒す戦略と、
1万人の大軍で、5000人の兵隊を倒す戦略は、
違うのです。

できれば、1万人の大軍を作ることがベストなのですが、
そうもいかない場合、どうするか?

試験まで3ヶ月しかない! でも志望校に合格したい!
という場合は、ある教科そのものを捨てたり、
徹底的に予想をして、ある単元に絞ったりといった時間配分も
大切になってきます。

この、「限られた時間で」というのが、受験戦略の
面白いところなのです。

まず、漢字の勉強を捨てることが、受験テクニックの第一歩!

受験勉強をしなければ。そうだ。まず、漢字の勉強から始めよう。

残念ですが、こういう人が、一番試験に落ちる人です。

受験というものが、まったくわかっていない人です。

漢字というのは、勉強範囲が膨大でどこまで勉強すればいいのかの線引きが難しく、
勉強に時間がかかる割に、忘れやすく、しかも配点が低いというジャンルです。

東大の試験でさえ、漢字問題は3問。配点は1問2点で6点。

つまり、誰でも正解できる簡単な漢字が1問。
誰も正解できないような漢字が1問。
勉強すれば正解できる漢字が1問。

という内訳です。

ということは、頑張っても4点。勉強しなくても2点。
運が良ければ6点というジャンルなのです。

ならば、捨てるのが正解ではないでしょうか?

将棋に例えれば、勝ち負けに関係ないところで、
「歩」が1枚、相手にとられるようなものです。

「でも、社会に出てから、漢字が必要になったらどうするんだ?
困るじゃないか!」

という人が必ずいます。

ですが、よく考えてみてください。

その人は、社会に出る以前に、受験に合格できるかどうかで
困っている訳です。

もし、漢字を知らなくて社会に出て困るのであれば、
社会に出てから困ればいいのです。

・漢字を勉強して、大学受験に落ちる人生。
・漢字を勉強しなかったので社会に出てから困るかもしれないが、
大学受験に合格する人生。

この2つであれば、明らかに後者の方がいいのではないでしょうか?

つまり、漢字問題を捨てるところから、受験勉強がスタートするのです。

自分の偏差値が30で、あと1ヶ月で試験だ! という場合はどうしたらいいの?

石井さん、あと1ヶ月しかありません。
でも、さっぱり勉強してこなかったんです。
どうしたらいいでしょうか?

よく、1分間勉強法を駆け込み寺のように思っている人がいます。

実際は、1分間勉強法は、しごく真っ当な勉強法で、正当なやり方であるがゆえに、
最速化ができるのですが、1分間というキャッチコピーから、
試験までに時間がないのだが、なんとかしたいという方も、
多いようです。

「すみません。手遅れです。
もう、なんともできません」

と言ってしまうのは簡単です。

ですが、実際には、自分の兵力が100で、
1万の軍隊を相手にしなければならない場合もあるでしょう。

その場合は、どうしたらいいのでしょうか?

もう、おわかりですよね?

その場合は、「奇襲戦法」しかありません。

真っ向勝負で無理なのですから、奇襲です。

しかも、これほど多くの軍隊があるならば、いかに相手に寝返りをさせるか?

つまり、10000の軍隊を、5000と5000に分けて、
「同士討ち」をさせることができれば、勝つことができます。

「でも、それは戦いの話であって、受験の話ではないじゃないですか」

そう言いたい気持ちはわかります。

そこで、同士討ちは、受験においては、何に相当するか? を考えるのです。

わかりましたか?

「え? 受験における同士討ち?
まったく思い当たらない」

そういう人が多いでしょう。

受験における同士討ちとは、
頭がいい受験生が全員混乱して、正解できない状態になり、
合格最低点が下がっている状態 を指します。

これは、悪問ばかりが出題されている場合に起きます。

AでもBでも正解だったり、
さらには正解が存在しないような問題ばかりだったら、どうでしょう?

良問が混じっていたとしても、
「同じ出題者なのだから、きっとこの問題も何か裏があるに違いない」
と疑心暗鬼になってしまって、悪問だけでなく、
良問も裏をかきすぎて、間違えてしまう場合が多いのです。

同士討ちは、暗闇のときに起きやすいです。

つまり、悪問を出題されると、成績がいい人は暗闇の中で
戦っているのと同じような状態になります。

今まで培ってきた知識がが通用せずに、
カンに頼るしかないのですから、時間も浪費しますし、
ほかの教科に関しても悪問ばかりなのではないかと
疑心暗鬼になり、結局、頭のいい人に限って、パニックになってしまうのです。

逆に、そもそも勉強していない人は、悪問だということにさえ、
気づけないのです。(笑)

なぜなら、そもそもよい問題だろうが、悪い問題だろうが、
勉強をしてこなかったため、答えがわからないからです。

訳が分からない問題の場合は、勉強をしていようがしていまいが、
差はなくなります。

そう。試験1ヶ月前で、勉強をしていない状態の場合は、

「悪問ばかりが出題される大学・学部を狙う!」

のが正しいのです。

かつて、私の友人で、偏差値が30の友人がいました。

彼は、日本大学、中央大学、専修大学、大東文化大学といった
大学にすべて落ちたにも関わらず、なんと記念受験で受けた
早稲田大学の政治経済学部に合格したのです。

たまたま、悪問だらけの年で、私自身、早稲田模試で全国10位以内に
入っていたにもかかわらず落ち、彼が合格したのです。

たまたまその年は、悪問が例年以上に多かったと言われた年でした。

なので、私が落ちて、彼が合格したのです。

つまり、試験まで日程が迫っていて、勉強をしてこなかった場合は、
悪問だらけの大学・学部を狙って、
頭がいい受験生が、勝手に混乱して、落ちていく状態を狙う!

というのが正解なのです。

逆に、勉強をしてきた受験生にとっては、
良問が出題される学部を狙うのが、吉でしょう。

2、入試本番だけ、合格すればいいと考えよう。

2の入試本番のみ というところに行きましょう。

やみくもに成績を上げても、志望校の当日の試験問題で
できない問題ばかりだったら、あなたは落ちます。

逆に、成績が悪くても、たまたま前日に勉強をした
問題ばかりが当日の試験で出題されれば、合格します。

つまり、入試本番のみが試されるのです。

私自身、慶応模試で1位だったにもかかわらず、
本番で落ちました。

早稲田模試で全国10位以内に入っていたにもかかわらず、
本番では落ちたのです。

模擬試験の成績はよかったんだから、合格にしてくれよ!

と叫んでも、合格にしてくれないのが、大学入試です。

同様に、学校の定期テストの点数が満点でも、本番の入試には
さっぱり関係ありません。

つまり、試験本番当日のみにターゲットを絞って、勉強をするのが
受験勉強なのです。

3、合格最低点よりも1点でも多くとれば、合格できる。

試験は、合格最低点よりも1点でも高い点数をとれば、合格できます。

全教科満点で合格しても、合格最低点よりも1点多くとって合格しても、
東大生は東大生です。

全教科満点で合格するのはまず無理なので、あきらめてください。

試験に落ちる人に限って、完璧主義の傾向があります。

逆に、合格する人は、完璧主義にならず、合格最低点を狙って
戦略を立てて勉強をしています。

なので、集中力が途切れることなく、やり遂げることが
できるのです。

115%ラインを目指そう。

あなたはまず、完璧主義を捨て、合格最低点を狙いにいきましょう。

ですが、本当に合格最低点を狙ってしまうと、
突然のハプニングがあったときに、落ちてしまうので、
合格最低点×115%を目指すのが理想です。

合格最低点が400点満点中200点ならば、230点を目指す。

これが正解です。

なぜ、110%でもなく、120%でもないのかというと、
10%だと、その年の合格最低点が10%上がってしまったときに、
落ちてしまうことになりますし、20%だと目標が高すぎて、
やる気をなくしてしまう可能性があるからです。

なので、115%というのが、絶妙なラインだと思っています。

実際に、115%というのは、とてもモチベーションが上がるラインです。

なので、勉強していくうちに、115%が余裕で達成できそうだぞと思ったら、
120%に引き上げていくようにしましょう。

これは、実際に目標を立ててみると、本当にやる気が出ますので、
過去問を見て、戦略を立ててみてくださいね。

配点を考慮して、戦略を立てよう。

大学受験では、英語200点、国語100点、社会100点という
配点のケースもあります。

この場合は、英語に関しての勉強を他の教科の2倍にしていく
という戦略が必要かもしれません。

英語の配点が高く、難易度も高い場合は、
帰国子女が有利になってくるはずです。

もし、オックスフォード大学の受験で、
配点の半分が日本語という科目だったら、
あなただったら、かなり合格しやすいですよね?

それと同じ状況に、帰国子女の場合はなっているわけですから、
日本語が母国語の我々からしてみれば、ずるいと
感じるかもしれません。

ですが、逆に言えば、日本に住んでいても、
母国語並みに英語ができれば、帰国子女と同等だという
ことでもあるのですから、受験勉強においては、
英語の勉強は、しっかりやっておいて損はありません。

合格最低点をクリアするということを考えて、
どの教科にどんな配分をして勉強をすべきなのかを、
考えましょう。

志望校は、倍率を考えて受けよう。

20倍の倍率の試験もあれば、3倍の倍率の試験もあります。

なかには、大学全入時代には、1倍を切っている大学もあるでしょう。

1倍を切っている大学であれば、名前が書けて(笑)
0点でなく、ある程度点数がとれていれば、合格できる可能性が高いです。

また、慶応などの大学では、同じ学部でも、
入試形態が、A方式とB方式に分かれている場合があります。

たとえば、慶応大学経済学部の場合は、A方式の場合は、
数学が必須科目になっていて、倍率は4倍。

B方式の場合は、数学がない代わりに、倍率は10倍以上です。

数学が嫌いなので、B方式を狙う という人は多いのですが、
やはり、合格を確実にするためには、数学を選択して、
数学を勉強するのがおすすめです。

いかに、間違いが起きず、合格できるか? これを突き詰めると、
倍率が低いところを、戦略的に攻めた方が、いいのです。

実際に私は、現役時代には、慶応模試で全国1位だったにもかかわらず、
B方式を選択して落ちました。

浪人時代に、数学をゼロから始めましたが、A方式で合格することが
できました。

つまり、戦略構築の際には、倍率も最初から考慮に入れておく必要があります。

あなたがどの教科が得意か? よりも、
どの大学・学部がライバルが少ないのか? のほうが大切なのです。

美味しいパンをおなかがいっぱいの人に売るのと、
まずいパンをおなかをすかせた人に売るのは、どちらが簡単だと思いますか?

もちろん、後者ですよね?

ライバルが少ないところを、いかに狙っていくか? が戦略の基本なのです。

是非、受験を戦略的に考えて、合格3原則を守って頑張っていきましょうね!