世の中には、合理の世界と非合理の世界が存在します。
合理の世界は、1+1=2という世界。
赤ん坊でも、アインシュタインでも、あなたでも答えは一緒という世界です。
受験勉強・資格試験が、合理の世界の勉強です。
非合理の世界は、芸術・恋愛の世界です。
ゴッホの絵とシャガールの絵は、どちらが上か? と言われても、芸術の世界で上下は存在しません。
福山雅治と木村拓哉は、どちらが格好いいか? という上下も存在しません。
正解が1つしかないのが、合理の世界。
正解が無数にあるのが、非合理の世界です。
数学の問題は、答えがひとつではないと、問題になりません。
手相占いでは、同じ手相だとしても、Aという流派と、Bという流派では、答えは違います。
合理の世界と非合理の世界では、学ぶためのアプローチそのものを変えなければならないのです。
「東大を卒業してフリーターです。年収200万円です」という人がいます。
勉強という合理の世界でトップだったとしても、正解が無数にある、ビジネスという非合理の世界で勝利者になれるわけではないのです。
ビル・ゲイツがお金持ちになる方法と、ウォーレン・バフェットがお金持ちになる方法は、違うのです。
成功も、非合理の世界です。
自分だけの成功のスタイルが存在すると気づいた人が、成功者になっていけるのです。
合理の世界の攻略法と、非合理の世界の攻略法は、違います。
合理の世界は、先生に習います。
学校で勉強を教えてくれたのも、塾で指導してくれたのも、先生です。
非合理の世界は、師匠に習います。
Aという師匠は右に行ったほうがいいと言いますが、Bという師匠は左に行ったほうがいいと言います。
師匠によって、正解も変わります。
先生は、合理の世界で正しい答えを教えてくれる人。
師匠は、非合理の世界の必勝法を教えてくれる人です。
本の読み方も、一つの正解がある分野ではありません。
非合理の世界なので、流派によって読み方は変わってきます。
Aという速読教室では「眼球運動をしなさい」と言うかもしれませんが、
「ページを目に焼き付けなさい」という流派もあります。
「1冊10分を目指しなさい」という流派もあれば、「1冊30分を目指しなさい」という流派もあります。
どちらの流派も、それはそれとして確立しているのです。
ただ、共通点としては、師匠に習いに行かないと、できるようにはならないということです。
合理の世界は、独学でも、本・教材でマスターできます。
正解が一つしかない世界だからです。
非合理の世界は、師匠に会いに行かないとマスターできません。
師匠によって、正解が変わるからです。
師匠の数だけ正解が存在するのが、非合理の世界なのです。
『本当に頭がよくなる1分間読書法』
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