これまで、多くの読書術の本が出されてきました。
「精読したほうがいい」という論調のものもあれば、「多読したほうがいい」というものもあります。
そんななか、ほとんどの読書術の前提となっていること。
それは、本は1冊1時間、2時間と時間をかけて読んで当たり前。
本はじっくり読まなければ意味がない、そうでなければ、飛ばし読みをする以外の方法はない、
と考えてしまっていることです。
本を1冊1分で読めるようになれば、その前提そのものが覆されます。
1冊1分のスピードで読むことと、じっくり読むことが、両立できるようになるからです。
以前、私が1冊1分で本を読む実演をした時に、「ゆっくり読みたい場合は、どうするのですか?」
と聞かれたことがありました。
即答しました。
「え? ゆっくり読んでますよ?」と。
その方は、「1冊1分のスピードでは、内容がわからないはずだ」「1冊1分というスピードは、
読書スピードとして、とんでもなく速いものだ」と思い込んでいたのです。
実際のところ、1冊1分のスピードは、脳内では時間がゆっくり流れています。
なので、時間間隔としては、ほかの人から見たら1冊1分かもしれないけれども、
読んでいる本人としては1冊1時間くらいに感じているという状態です。
実は、一見ほかの人から見たら速く見えているけれども、自分にとってはゆっくり読んでいるスピード。
それが1冊1分なのです。
そうなると、読書法そのものが、変わってきます。
「本は、時間をかけて読まなければ味わえない」という前提から、「1冊1分で本を読んだほうが、ゆっくり感じて、
中身がわかる」に前提が変わるのです。
精読がいいか? 多読がいいか? というのは、ナンセンスな議論です。
「精読かつ、多読がいい」に決まっているからです。
1冊1分のスピードでじっくり読んで、なおかつ、年間1000冊ペースで本を読めばいいだけなのです。
「1冊1分で本を読めて当然」という観点から出版された読書法の本は、今までありませんでした。
そんななか、1分間シリーズも100万部を突破し、実際に私に学びに来た生徒の方も900人を突破したということで、1冊1分で本が読めて当然という方も、増えてきていると思い、
この『1分間読書法』を書こうと思った次第です。
確かに、受講生は全員が、1冊1分にはなることができています。
そんななか、「1冊1分で読めるようになった方」の中でも、
「1冊1分で読めるようになって成功する人」と、「1冊1分で読めるようになったけれど、
成功できていない人」がいるのです。
そう。成功するためには、「1冊1分で読めるスキル」だけではなく、
1冊1分を前提とした「成功するための読書法」が必要だということがわかったのです。
そこで本書では、「1冊1分で読めるようになり、かつ成功するための読書法」をご紹介していきます。
常識に縛られている人生から、常識の壁を突破して、新しい常識を手に入れる人生へ。
1冊1時間が当たり前の人生から、1冊1分が当たり前の人生へと、変わればいいだけなのです。
「1冊10分ならできそうだ。でも、1冊1分は大変そうだ」と考えるのも、思い込みです。
実際には、1冊10分はかなり大変で、時間も労力もかかります。
それでいて、あまり頭には入ってきません。
それよりも、1冊1分は、マスターするのも簡単です。
なおかつ、内容も頭に入るのです。
『本当に頭がよくなる1分間読書法』
http://tinyurl.com/leh7a8p
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