離為火(りいか)初爻
穴から這い上がり、明かりを求めますが、前方にあるかすかな光は、本物の火かどうか疑わしいことを示します。その明かりは、大きくなるか消えるかも不明です。物事が不安定で、姿を変えやすいということです。しばらく様子を見ることが望ましいでしょう。
離為火(りいか)2爻
明るい光に包まれ、美しく高貴な色の布を掲げることを示します。強運に恵まれ、チャンスも訪れますので、しっかりとつかんでください。積極的に行動したいときです。これまで陽陰に置かれていたものが陽の目を見るという意味もあります。
離為火(りいか)3爻
沈む太陽を呼び戻すことはできないという意味があります。終息を迎えつつある出来事には区切りをつけ、去る者は余裕の表情で見送るべきです。追いすがっても、益はありません。その場に合った振る舞いをするとよいという助言でもあります。
離為火(りいか)4爻
いったん燃えきったと思ったところから火が上がり、あっと言うまに燃え広がる大惨事を示します。しかも、あなたは自らその真ん中に入ってしまいそう。予想外の災難が起こる恐れがあります。むやみに動いては火傷を負うばかり。じっとしているほかありません。
離為火(りいか)5爻
泣きたいほどの苦労があるときです。自分で考え、計画通りに進めようとしますが、障害が現れます。関係する分野の先輩たちに相談するといいでしょう。同時に、自分が苦しいからこそ、人の憂慮がわかり、思いやりを持てるときでもあります。
離為火(りいか)上爻
ボスだけを討って、兵は捕らえないということを示します。勇気を奮い起こし、知恵を振り絞って決断し、秩序を取り戻すときです。これまでの方法を見直し、新たな一歩を踏み出すようにすると、長年のトラブルが取り除かれるでしょう。