では、1日に何回復習するのがベストなのでしょうか?
これは、ずばり3回と9回。
これが答えです。
なぜ、3回なのかというと、人は3回言われて、初めて本当だと信じるからです。
たとえば、お店でも、「安いよ!」と言われて信じるでしょうか?
信じないですよね?
「安いよ! 安いよ!」と2回言われて信じるでしょうか?
それでもまだ、「それはほかの店も同じことを言っているよ」と聞き流すのではないでしょうか?
でも、「安い! 安い! どこよりも安い!」と3回言われると、「そうなのかな」と思って、立ち止まってしまいます。
なので、スーパーなどでは、「安いよ!」と3回連呼するのが効果的だと言われています。
また、あなたが「かわいいですね」「イケメンですね」と言われた場合を考えてみてください。
その日に「かわいいですね」と1回から言われたら、「まあ、社交辞令だわ」と思うはずです。
「かわいいですね」「かわいいです!」と1日に2回言われたら、「また、そんなこと言っちゃって。ほかの女性にも言っているんでしょ!」と思うはずです。
ですが、1日に3回、「かわいいですね」「かわいいです!」「本当にかわいいです!」と3回言われたら、この人
は私に本気かもしれないと思いませんか?
つまり、「人は同じことを3回言われてやっと本当だと信じる」という傾向があるのです。
なので、復習をする回数も、1日に3回にすることで、やっと脳が「この事柄を本気で覚えなければならない」と認識するのです。
テレビCMも、同じCMを1時間番組の中で3回はしますよね?
3回同じCMが流れることで、視聴者は「この商品は、きっとホンモノの商品なのだ」と認識するのです。
では、どうやって、大切なことと大切ではないことを、脳は認識するのでしょうか?
それは、簡単です。
脳は、何度も繰り返されたものを大切なものだと認識するのです。
大切なことは、繰り返されるが、大切ではないことは、繰り返されない。
これが、脳が記憶するときの原理、原則です。
毎日会う人の名前は覚えますが、1年に1度しか会わない人の名前はなかなか憶えません。
数学の2次方程式を毎日使っていれば覚えますが、3年使っていなければ、脳が大切ではないことだと判定して、忘れます。
では、より記憶を太くしていくために必要なことは何か? というと、それが、1日に9回復習するということなのです。
つまり、3回の復習を、朝、昼、晩などの時間に分けて、1日3セット行うのです。
(また、1日のうちに、いつ記憶するのがベストなのかと言うことに関しては、別ページでお伝えします)
3回×3セットで、9回。
これが記憶の天才になるための必勝法です。
さきほど、3回同じことを繰り返すことで、脳は本気だと認識すると述べました。
さらに、それを3セット行えば、記憶はさらに定着します。
復習の回数は、1回でもなく、6回でもなく、3回か9回。
これがベストなのです。
まとめると、
1、20分(~1時間)に1回のタイミングで、復習をする。
2、1日に3回、もしくは9回復習をする。
これが記憶のメカニズムから導き出された、記憶の必勝法なのです。
さあ、これであなたは、記憶の必勝法を知ることができました。
やっと、記憶の天才のスタートラインに立ったと言っていいでしょう。
では、次の章では、いよいよ「1分間記憶法」のしくみについて、お話しします。
楽しみにしていてくださいね。
『本当に頭が良くなる1分間記憶法』
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