では、どうしたら覚えたことを忘れずに、記憶として定着させることができるのでしょうか?
はい。それの答えは簡単です。
復習をすればいいのです。
復習にとって重要なことは、2つあります。
1、 タイミング・・・いつ復習するのか?
2、 回数・・・何回復習するのか?
この2つです。
このエビングハウスの忘却曲線が教えてくれるのは、復習のタイミングです。
結論から言えば、復習をするベストタイミングは、半分くらい覚えている状態です。
80%、90%覚えているのであれば、今すぐに復習するのは、時間がもったいないです。
もう少し忘れてから復習をしても、遅くはありません。
逆に、50%以下しか覚えていないのであれば、復習をするときに、もう一度理解をしなければいけなくなる
可能性も出てきてしまいますので、遅いのです。
つまり、復習するタイミングは、ちょうど半分くらい覚えていて半分くらいわすれている、覚えてから20分後~1時間後のタイミングがベスト! なのです。
これは、テレビで放送されるCMと、同じタイミングです。
テレビのCMは、視聴者に覚えられてナンボの世界です。
そのために、15秒CMで、1000万円の費用がかかったりしているのです。
当然、テレビCMが放映されるタイミングも、エビングハウスの忘却曲線が利用されています。
2回連続してCMを流すよりも、20分前後の本編があってCM、また20分くらい本編があってCM、を繰り返していますよね?
ドラマでもニュース番組でも、お笑い番組でも、テレビは常にこのスタイルです。
20分くらいで、半分くらい忘れたころにCMが入るのが、一番あなたの心に残りやすいのです。
「それにつけてもおやつは?」と言われたら、何と答えますか?
はい。カールですよね?
「やめられないとまらない」と言われたら?
はい。かっぱえびせんですよね?
ちょっと古い例なので、若い方にはわかりづらかったかもしれません。
ですが、30代以降の方であれば、多くの方が簡単に答えられたはずです。
実は、このCMは、もう10年以上放映されていないことをご存知でしたか?
ということは、あなたは10年以上前のことを、ゼロ秒で思い出せるということなのです。
「10年前のことを一言一句覚えているなんて、あなたは記憶の天才ですか?」 と言われたら、
「そんなことはない。誰でも知っているよ」と言うはずです。
ただ、20分に1度のペースで、何度も復習をしていたというだけなのです。
それだけで、一生忘れない記憶ができていたというだけなのです。
お金もかけて、もっとも考え尽くされているテレビCMが、20分で1回というタイミングなのですから、
あなたも復習をするときに、20分に1回というタイミングを意識しましょう。
復習する時間がなければ、1時間後でも構いません。
半分くらい覚えているときに、もう一度復習する。
これが記憶においては、もっとも効果的なのです。
『本当に頭が良くなる1分間記憶法』
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