1冊1分で本を読めるようになるには、まず、本を読むことが自分の人生にとって重要なことだと理解しておく必要があります。
頭の中でわかっているだけではなく、潜在意識から100%、本を読むことは素晴らしいものだ認識する必要があります。
「この食品は、人工添加物がいっぱい含まれていて、体に悪そうだが、仕方なく食べよう」と思って食事をするのではありません。
「体にいいものがいっぱい含まれていて、喜んで食べよう」と最初に思っておけば、
1冊1分で本を読んだときに、内容が頭に入ってくるようになるのです。
「本を読んだって、別に、人生において大した意味はないよね」と思っていたら、潜在意識が、わざと本の内容を頭に刻まないように働きます。
「本を読むことは、素晴らしい行為だ。本は人生にとって重要なものだ」と信じ込んでいる状態にならないと、1冊1分になっても、内容は頭に入ってこないのです。
本は、自己投資の中では、もっとも費用対効果がよいものです。
本はたかだか1500円、古本にいたっては100円です。
それでいて、すでに成功している人の時間を買うことができるのです。
本の著者は、その本を書くまでに、人生において試行錯誤を繰り返しています。
著者が1000万円かけて失敗していることもあれば、10年間かけて失敗したこともあるでしょう。
それが、たかだか1500円で売っているとしたら、それでも高いでしょうか?
一見、簡単に書いた本だと思えても、著者は、最低でも10日間はかかりっきりになっているでしょう。
本の中にイラストもあれば、イラストレーターさんも時間をかけて、何度もやり直しを命じられながら書いています。
本の装丁作家さんも、時間をかけて本の表紙を作っています。
本のカバーを取れば、カバーを取った状態でも本として成立するようになっているくらい、念入りに本は作られています。
本の編集者さんも、朝から晩まで時間をかけて、なかなか家にも帰れずに、1冊の本を仕上げています。
出版社サイドも、1冊本を作るのに300万円かかりますので、それだけのお金を投資して、1冊の本を作っているのです。
書店の店員さんも、1冊本を売って20%が利益になるという世界で、毎日働いてくださっています。
「これだけ労力をかけて作られたものが、1500円だったら、安い」と感じるようになりましょう。
まず、本を大好きになることで、その本を読む行為そのものに、価値が出ます。
「1冊1分だから、いい加減に読んでいるに違いない」というのは、誤解です。
1冊1分で読むということは、その本の内容以外の部分。
著者だけでなく、出版社・編集者・イラストレーター・装丁作家・書店員さんの頑張りも味わうということなのです。
『本当に頭がよくなる1分間読書法』
http://tinyurl.com/leh7a8p
石井貴士のLINE@はこちら