山雷頤(さんらいい)初爻
養育の意味を持つ卦のファーストステージで、宝物を持っているのに、人の物を欲しがることはよくないと諭す爻(こう)です。まず養うべきは品性ということです。ないものねだりをしないこと。あなたにふさわしいものが手元にあるはずです。
山雷頤(さんらいい)2爻
力が足りず、思い通りになりません。それで、人を頼ることになりますが、ちょうどいい相手がいないという状況です。目下の人を頼るのは情けない感じがするでしょうし、実行すれば年上年下両方の信頼を失います。人に甘えず、すべて自力ですべきとき。
山雷頤(さんらいい)3爻
人に面倒を見てもらっているのに不満を抱くことを示します。他者に頼っていれば、自立していない、自分の目標を捨てているということになります。それなのに不平を言うのは筋違いでしょう。根本的なところから考え直し、自分の足で立つこと。
山雷頤(さんらいい)4爻
虎が目を光らせて獲物を狙うように、自分を助けてくれる人を探すことを示します。年齢や立場にこだわらず、広く人間観察をしてください。心強くなる出会いがあるでしょう。願いを相手に託し、相手も自分も利益を得られる運がありますので、信頼して吉。
山雷頤(さんらいい)5爻
だいぶ成長をとげたものの、まだ弱い点があり、人に面倒を見てもらわなければならないことを示します。悩みは、顧問といった立場の人に相談するのがいいでしょう。そうすれば、問題解決を早めることができます。大河をひとりで渡るような危険は冒さないこと。
山雷頤(さんらいい)上爻
簡単ではありませんが、用心しながら一歩ずつ進めば、大河であっても渡れることを示します。これだけ自分は強くなったのだと自信がつく出来事があるでしょう。また、人の面倒を見ることとなります。責任重大ですが、のちに大きな成果があります。