私が勉強に目覚めたのは、中学1年の時でした。
小学校の時から、勉強もダメ、運動もダメ、音楽もダメ。
「このままだと、何の取り柄もない人間になってしまう!」と思って、勉強を始めたのです。
運動は、頑張れば頑張るほど、骨折したり、怪我をしてしまうかもしれない。
しかも、少年野球では3軍の補欠だったので、運動では自分はトップには立てないと、早々にあきらめました。
音楽も、ピアノをやったことがあるわけでもなく、音符も読めませんでした。
もちろん、歌がうまいわけでもありません。
どう考えても、音楽分野でトップに立つことは無理だと思いました。
絵などの芸術に関しても、あまりにも下手で、どうしようもないという状態。
小学校高学年の時に、図工の時間に、うさぎ年の年賀状のイラストを描いたら、「これはブタでもない、何かですね」と先生に言われ、かなりショックを受けたこともありました。
あまりにも、何をやっても才能がない自分が、嫌で嫌でたまりませんでした。
ですが、そんななか、勉強に関してはトップに立てるのではないかと思ったのです。
確かに、生まれつき頭がいいほうではない。
だが、やればやるほど成績は上がるわけだし、勉強のし過ぎで骨折をするわけでも
ない。
積み重ねをすることで成績が上がっていくという分野が勉強だ。
勉強に関してならば、人より才能レベルで劣っていたとしても、人よりも2倍、3倍の努力をすればトップに立てるに違いない。
そう考えたのです。
そして、中1、中2のときは、週に3回塾に通い、中3のときは、塾を2つ掛け持ちし、週に6回塾に通っていました。
確かに、ある程度成績は上がりましたが、本番に弱い性格だったため、第一志望の高校にはいけず、ひとつだけ受かった男子校に進学することになりました。
しかし、高校に入って、覚えることも多くなりすぎて、もともと頭がいいほうではないと思っていたこともあって、すぐに勉強についていけなくなりました。
当時の偏差値は30くらい。
もう、大学受験をしてもどこも合格できないのではないかというくらいに成績が悪くなっていたのです。
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