山火賁(さんかひ)

山火賁(さんかひ)初爻

夕陽に照らされる美しい山を示す卦のはじめです。難問を解決したので、安心して着飾ることができ、自分の価値が高まることを意味します。もっとも、今は、最近手にした飾りをつけるのではなく、本来持っている魅力をアピールするのが吉と出ます。

山火賁(さんかひ)2爻

髭をつけてもったいをつけるものの、中身は変わるわけではないことを示します。自分を大きく見せられるため、セレブに近づいて、おいしい思いをすることはあります。しかし、仕事や財政面で見栄えばかり気にすると、軽んじられる恐れがあります。年上の知恵に頼ると吉。

山火賁(さんかひ)3爻

飾りが多く、本来の姿が見えないことを示します。仕事で、あるいは恋愛などで美しいベールをまとうことが必要ならば、それはうまくいくでしょう。しかし、見かけ倒しと指摘されるような場面もあります。そんな場合は、素の姿に自信を持って、それを保つことが肝要です。

山火賁(さんかひ)4爻

質素倹約に努め、無駄をつくらないことが大切。お金や物ばかりでなく、振る舞いも同様です。よけいなことをしない、見栄を張らない、自分を大きく見せないようにしましょう。また、根拠なく人を疑うことも、無駄なことです。狭い心で大事な人を失わないよう注意。

山火賁(さんかひ)5爻

実を大事にする気持ちが強まるとき。思ったより実入りが少なく、我慢を強いられ、寂しさを感じるかもしれません。けれど、全体に清々しいムードがあり、今はこれでいいのだと思えるでしょう。また、信念を持って、将来への種まきをすれば、のちに報われます。

山火賁(さんかひ)上爻

飾る時期が終わります。物質面では恵まれませんが、心は豊かです。情報に踊らされず、自分に必要なものだけを手にすることで、かえって美しさが際立つというときです。質素で真面目、物事を丁寧に扱う暮らしぶりが家族円満にもつながります。