雷山小過(らいざんしょうか)

雷山小過(らいざんしょうか)初爻

真心を忘れずに事を行えば、身のほどを知ることにつながります。無理をして大きなことを行うより、小さなことから始めよという卦です。その中で、この爻(こう)は、鳥が軽率に飛び立ち、網にかかることを示します。分不相応に地位や財を求めてはいけないとき。

雷山小過(らいざんしょうか)2爻

順を守って行動するならトラブルにならないことを示します。ですから、上司の頭を越すような行いは不可。また、自分が上位ならば、交渉事に直接手を下さず、部下に任せるといいと解釈できます。成功を急がなければ、望みの半分は叶うでしょう。

雷山小過(らいざんしょうか)3爻

災いを防ぐ必要があるのに、害をなす人間に従ってしまうことを示します。人から迷惑をかけられる恐れもあるときです。つまらないことには関わらない姿勢が大切。また、こちらに非があるトラブルが起こってしまったなら迅速な謝罪をし、身を慎むこと。

雷山小過(らいざんしょうか)4爻

自分から始めるのは危険ですが、受け身を保っていれば安全です。また、人を信用して自分の代わりに動いてもらうと、良い結果となりません。人にも任せられず、自分でも動けないときですから、じっとしているのが一番ということになります。

雷山小過(らいざんしょうか)5爻

雲は厚いが雨が降らず、民を潤すことができないことを示します。周囲から期待されていることが実行できず、信望を損なうとき。また、穴から獲物をとってくる部下の力が必要という意味もあります。勇敢で賢明な若い人の働きでカバーが可能なので、良い人間関係を保つようにしましょう。

雷山小過(らいざんしょうか)上爻

飛んでいる鳥が網にかかることを示します。罠が待ち受けているということです。罠にかかるのは、天狗になって上昇したためですから、自己過信や高望みをしていないか反省しなくてはなりません。また、人の企みに乗せられないよう心してください。