学歴が高ければ、人生はうまくいくのでしょうか。
もちろん、学歴が役に立つ場面はあります。努力を続ける力や、嫌なことにも集中する力の証明になることもあります。
ただ、学歴だけで人の価値が決まるわけではありません。
今回のテーマは、学歴を否定することではありません。大切なのは、他人が作った物差しで自分を測り続けていないかを考えることです。
話題になったニュースから見えること
今回の発端は、学歴や大学名を題材にした動画について、九州大学の大学教授が「学生を笑い物にしてよいのか」と苦言を呈したという話です。動画はXで600万インプレッション以上ついたと紹介され、注目を集めました。
学歴や大学名を強く取り上げる企画は、エンターテインメントとして見られる一方で、学歴で人を判断してよいのかという議論も呼びます。
普通のニュースであれば、動画の表現は適切か、大学名を扱う企画として問題はないか、という点を中心に語るでしょう。
しかし、ここで考えたいのは、もっと身近な問題です。
本当の問題は「誰の物差しで測るか」
人は、大学名、年収、会社名、肩書き、資格、フォロワー数など、さまざまな指標で評価されます。
けれども、それらはすべて、ある一つの場面で使われる物差しにすぎません。
大学名が有名なら優秀。大企業にいれば成功。年収が高ければ価値がある。肩書きが社長なら偉い。こうした考え方を、自分の基準として選ぶなら問題ありません。
問題は、他人が作った基準を、自分の人生にもそのまま当てはめてしまうことです。
年収2,000万円でも、年収1億円でも、苦手な人はいます。年収100万円でも、年収300万円でも、信頼できる人はいます。会社名や肩書きだけで、人間性まで決めることはできません。
石井貴士自身も学歴にこだわっていた
僕自身、学歴にこだわって生きてきました。
中学や高校の時期に勉強を続け、浪人して東大を目指しました。しかし、合格できず、慶應義塾大学の経済学部へ進みました。
受験勉強をしている時は、「学歴こそがすべて」と考えていた時期もあります。勉強を続けるためのモチベーションとしては、その考え方が役に立った面もありました。
ただ、大学に入った後も、その物差しだけで人生を測り続ける必要はありません。
僕はアナウンサーとしては、しゃべりの部分で評価されませんでした。「アナウンサーなのに、しゃべりが下手だ」と言われたこともあります。
一方で、全国模試1位を取った経験があり、頭脳の部分では負けていないと思っていました。アナウンサーの世界では苦戦しても、作家としては自分の力を発揮できる場所を見つけました。
同じ人間でも、場所が変われば評価される力が変わります。
人生が変わる3つの視点
1. 評価軸を疑う
「自分は価値がない」と思った時、その評価は本当に自分が選んだものでしょうか。
外見、学歴、会社名、年収、資格。誰かの物差しで測られているだけかもしれません。まず、どの基準で自分を評価しているのかを書き出してみてください。
2. 戦う場所を変える
努力量を増やす前に、今いる場所が自分に合っているかを考えます。
僕はアナウンサーでは勝てませんでしたが、作家では勝負できる場所を見つけました。向いていない場所で自分を責め続けるより、力が自然に出る場所を探す方が、人生は動き出します。
3. 自分の物差しを持つ
他人の基準をすべて捨てる必要はありません。ただ、何を大切にするかは、自分で決めてよいのです。
大学名より、人柄を大切にする。年収より、自由な時間を大切にする。肩書きより、好きな仕事を大切にする。自分の物差しがあれば、周囲の評価に振り回されにくくなります。
スィートスポット理論で見ると
スィートスポットとは、好きなこと、得意なこと、そして人から求められることが重なる場所です。
学歴が評価される場所もあります。けれど、あなたの才能が最も発揮される場所が、そこにあるとは限りません。
人は、生まれつき3つのスィートスポットと呼ばれる職業を持って生まれてくる。その3つの職業を選ぶと人生が動き出す。これがスィートスポット理論の考え方です。
人生が変わらない理由は、努力不足ではないかもしれません。ただ、いる場所が違うだけかもしれないのです。
今日からできる小さな行動
まず、今の評価で苦しくなっていることを一つ書き出してください。
次に、時間を忘れて取り組めること、周囲から頼られることを思い出してください。
最後に、それを小さく試せる場所を一つ探します。いきなり仕事を辞める必要はありません。文章を書く、話す、教える、作るなど、小さく動いて反応を確かめればよいのです。
学歴で人生は決まりません。決まるのは、あなたがどの場所で、どの物差しを使って、自分の力を発揮するかです。
スィートスポットについて詳しく知りたい方へ向けて、関連書籍を無料でプレゼントしています。自分が力を発揮できる場所を知りたい方は、概要欄から受け取ってください。













