雷沢歸妹(らいたくきまい)初爻
受け身であるべき少女が長男を追いかけるのは、性も順もルールと異なり、不都合というストーリーです。現代に当てはめるなら、自己中心的になってはいけないということ。立場をわきまえ、縁の下の力持ちになってパートナーを支えると安泰です。
雷沢歸妹(らいたくきまい)2爻
全体を見渡す力があるときだが、目を細めて曖昧に見るのがいい、また、見ないふりをするのが望ましいことを示します。多くを求めず、控えめにすることを促すものです。志の低い人間と関わり合うことになっても、今は黙って従うのが無難。
雷沢歸妹(らいたくきまい)3爻
心がけが悪いために、人に認められないことを示します。たとえば、媚を売るとか、甘い言葉で籠絡しようとすると、かえって軽蔑され、物事がうまくいかないということです。目先のことに惑わされないようにしましょう。欲望に負けることも戒めています。
雷沢歸妹(らいたくきまい)4爻
時機を見誤ったものの、結婚しないわけではない女性。良い配偶者の出現を身を慎んで待っているというストーリーです。焦らず、冷静になって、チャンスを待つべきという意味になります。急げば失敗しますが、待てば大きな幸福を得ます。
雷沢歸妹(らいたくきまい)5爻
王が妹を嫁がせるとき、質素な衣服を着せることを示します。実質を伴わない外見だけの飾りは捨て、素の姿でいるほうが幸運を得ます。才能や力をひけらかさない謙虚な姿勢も望ましいとされます。ひとかどの存在ならば、そのようにしても尊さがにじみ出るものですから。
雷沢歸妹(らいたくきまい)上爻
婚姻に必要なものが揃わないので、夫婦としての実体がなく、凶であるという爻(こう)です。人間関係では、相手に誠意が見られず、悔しい思いをする暗示。また、見込み違いや騙されることが起こりがちです。十分注意しなければなりません。