沢火革(たくかかく)初爻
水と火の激しいバトルの結果、革命が起こるという卦です。しかし、ここはまだ火の燃え始めとなり、改革を行いたいと焦っても、動くには時期尚早であることを意味します。牛革のような強靭なもので逸る心をつなぎとめよ、という助言です。
沢火革(たくかかく)2爻
改革の機運は高まっていますが、「やってやろう」という気持ちは、まだ内に秘めていたほうがいいときです。慎重にタイミングをはかり、ここぞというチャンスに動けるよう、準備を怠らないようにしているといいでしょう。
沢火革(たくかかく)3爻
意図は正しく、力もあり、革命を起こすべきだという声も高まります。しかし、機はまだ熟していません。短慮で失敗したり、騒ぎが大きくなりすぎて妨害が起こったりする恐れがあります。物事を変える必要性を周囲にとことん説明し、じっくり進めることが肝心です。
沢火革(たくかかく)4爻
革命のときが訪れました。古い習慣や制度を見直し、改善すべきところすべてをピックアップしてください。そして、すぐに実行に移し、やり残しのないようにすると、悔いがないことを示します。邪心なく、周囲の人間を幸せにする正しい志なら、天も味方してくれます。
沢火革(たくかかく)5爻
虎の毛が抜け変わり、鮮やかな模様が現れるという爻(こう)で、革命が成就することを示します。すでに手をつけているでしょうが、さらに奮起し、物事を改善してください。状況はクリアになり、新しいステージに進むことができます。立身出世の兆しもあるとき。
沢火革(たくかかく)上爻
有名な「君子豹変す」の爻(こう)です。これは、自分の都合で態度を一変させると誤解されていますが、もとは、豹の斑紋がハッキリするように徳のある人間はハッキリと改革するが、徳のない者は表面だけ改めるという意味です。細かな部分まで目配りし、改善の仕上げをすべきとき。