水雷屯(すいらいちゅん)初爻
春が近づき、草木は伸びようとしていますが、地上はまだ冷たいことを示します。石のように動かず、時機を待つべきです。頭を出してはいけません。慎重な態度は、あなたの謙虚さを印象づけ、人の信頼を得るでしょう。
水雷屯(すいらいちゅん)2爻
進もうとするのに物事が進まなかったり、行くも帰るも決められなかったり、という苦境を示します。自分の力以上のことを望んでいるからだという暗示です。欲張らず、手近なところで済ませようとせず、何事も長い目で見ることが肝心です。
水雷屯(すいらいちゅん)3爻
鹿を追っていくのに案内人がいなくて迷うことを示すものです。つまり、やみくもに進めば、どんどん深みにはまっていくという意味。指導者がいないのに、よく知らないことに手を出してはいけません。立ち止まり、再考するのが無難。
水雷屯(すいらいちゅん)4爻
馬に乗ったはいいが、進むかどうかが決まらないことを示します。二つの物事の間で迷っているでしょう。自分にとっての利益を考えると、選択を間違いやすいときです。自分より、関係する相手の意向を優先するほうがいいでしょう。
水雷屯(すいらいちゅん)5爻
水や油といった、機械をスムーズに動かすものが行きわたっていない様子を示します。すなわち、人間関係や経済活動に無理は禁物という意味です。小さなことはギシギシときしみながらも動かすことができなくはありませんが、大きな物事を進めるのは難しいでしょう。
水雷屯(すいらいちゅん)上爻
困難が極まって、どうしようもない状態を示します。行き先はわからず、助けも来ず、泣くしかないという図です。ただ、つらく苦しい時期も底を過ぎれば、あとは好転するのが運の流れ。最低の地点まで行ったのだから、あとは浮上するのみという気持ちが大切。